触らず開け閉め、衛生的
便ふたの開け閉めが不要になると、トイレ内での動作が楽になる。また、便ふたに手を触れずに済むため、衛生面でも安心だ。
センサーで人の動きを検知
便ふたの開閉から便鉢洗浄まで非接触便
ふたの自動開閉機能が登場したのは、1992年。その後、自動で洗浄する機能なども追加され、トイレの自動機能は進化している。感染症に対する意識の高まりもあり、ここ数年で一般家庭への普及も進む。
手を触れずに便ふたの開閉ができるため、衛生的で感染症リスクが軽減される。また、開閉するために腰をかがめたり、体をひねったりする必要がなく、トイレでの動作がスムーズになるため、体への負担も少ない。高齢者や妊婦、腰を痛めている人などにやさしい機能といえる。
便ふたの閉め忘れがなくなり、暖房便座の保温性が高まる。節電につながる点もメリットだ。
開閉と洗浄のオート機能を併せ持っている便座なら、便ふたにも洗浄レバーにも触れずに済み、より衛生的といえる。感染症対策のひとつとして、「便ふたを閉めてから流す」機能も追加され、より一層、感染リスクの軽減に役立つようになった。
自動開閉機能のポイント
- 便ふたに触れないから衛生的
- かがまないから身体的負担が少ない
- 閉め忘れがないから節電できる
- 自動洗浄機能もあればより衛生的
ほかにもさまざまなオート機能があり便利、快適
- 脱臭、照明、乾燥など
【知っておこう!】センサー機能が正しく働くために
自動機能の働きに欠かせないのが、センサー。人感センサーや着座センサーなどがある。
便座と壁やドアなどの距離が狭すぎると、常にセンサーが働いてしまい、便座が開きっぱなしになってしまうということもあるので注意が必要だ。
人感センサー
体温を検知する室温が30℃を越えたりすると、体温との差が検知できず作動しにくいことも
➡大きな動作をすると検知されやすい
着座センサー
便座への重量を検知する腰を浮かせたり、子どもなど体重が軽すぎたりする場合にスイッチが入らないことも
➡しっかり奥まで座り、途中で腰を浮かせない
イラスト提供/パナソニック
【豆知識】オート機能で感染症のリスク軽減に期待
オート機能があれば、トイレに入ってから出るまで、便器にも洗浄レバーにも手を触れずに済む。そのため、ウィルスに触れるリスクが軽減される。
また、「便ふたを閉めてから流す」ように設定できる機種が登場している。いかに感染症への関心が高いかがわかる。ただし、デフォルトでは汚物を流してからふたを閉める設定なので、設置後に設定変更を行う必要がある。
メーカー別 トイレの自動開閉・洗浄
(注)一体型トイレの上位機種による比較。オート機能はこれ以外の機種にも搭載されている。
【知っトク】温水洗浄便座にもある 「オート機能」
シートタイプの温水洗浄便座にも便座の自動開閉などのオート機能がある。機能は機種により異なるが、便器をまるごと交換しなくても、便座のみを交換する方法でオート機能を手に入れることができるのだ。
もちろん、便器ごと最新のものに交換した方が、快適性や清掃性がアップするなどメリットは大きい。いくつかのプランをつくり、予算とメリットを比較検討して納得したうえで選択すると顧客の満足度がアップする。
▲写真/ TOTO(アプリコット)
リフォマガ2023年8月号掲載
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