掃除しやすく、キレイを保つ
キッチンの排水口は、きれいにしておきたい箇所ではあるが、掃除は面倒。汚れにくく、掃除しやすい排水口なら、清潔を保ち、キッチン掃除のストレスが減る。
シンクとの一体成型で継ぎ目なし
網カゴの主流は深型から浅型へ
キッチンの排水口は、汚れがつきやすく、掃除しにくいところのひとつ。ぬめりや臭いが発生するなど悩みも多い。
一昔前の排水口はワントラップ式で、深型の網カゴが一般的だった。トラップを外し、奥まで手を入れなければならないうえに、凹凸が多いため汚れを落とすのも一苦労だ。
今では、浅型の網カゴが主流。排水口の清掃性がアップしている。排水口は、シンクと一体成型になり、継ぎ目や溝がなく、掃除がしやすい。汚れにくい加工が施され、汚れを落としやすいものもある。
浅型の網カゴは、形状が工夫され、ゴミを捨てやすい。こまめにゴミを捨てるようになり、生ゴミ臭やぬめりの発生を抑えることにもつながる。
また、排水口の位置やシンクの形状を工夫することで、水の流れがよくなった。ゴミが残らないように設計されたシンクは、野菜くずなどが排水口に自然に流れていく。シンクのゴミ残りという、ちょっとしたストレスが解消されるのはうれしい。
排水口の清掃性のポイント
- シンクとの一体成型
□継ぎ目や凹凸がない
□汚れが入り込まない
- 浅型タイプの網カゴ
□ゴミを捨てやすい
□ゴミをためこまない
- 汚れにくい表面加工
□汚れの付着を抑える
□汚れを落としやすい
- 排水がスムーズなシンクの形状
□シンク内にゴミが残らない
【知っておこう!】掃除が楽になる習慣「網カゴにゴミをためない」
従来の深型の網カゴは、野菜くずなどのゴミをためられるので、網カゴを三角コーナーの代わりにしている人も多い。ただ、排水口は常に水が流れていくため、ゴミに水分をためたままになり、臭いやぬめりの元凶になる。
その点、浅型の網カゴは、ゴミをためこんでおくことができないので、こまめなゴミ捨てが習慣付く。排水口にはできるだけゴミを流さず、網カゴにゴミをためないようにすると、汚れも減って掃除が楽になる。
【豆知識】排水口の位置でシンクの使い勝手が変わる
メーカー別お手入れが楽な排水口
《TOTO》シンクの底、網カゴ、排水口に傾斜がある
スクエアすべり台シンク
- 一体成型の排水口でサッとひと拭き。目皿、フリンジは抗菌・防カビ効果のある樹脂を使用
- 底面に3°の傾斜があるシンク。排水目皿にも傾斜をつけ、水が流れやすい構造
《LIXIL》シンクも排水口もシームレスの一体成型
ひろびろキレイシンク・キレイシンク
- シンクの奥に排水口を隠して配置し、見た目がすっきりしている
《クリナップ》水の流れが排水口にゴミを集める
流レールシンク
- 一体成型の網カゴ。網カゴやシンクは「美コート」でコーティングされていて水や汚れをはじく
- 勾配をつけたシンク。水の流れがシンクに落ちたゴミを排水口へ自然に流す
《パナソニック》段差やスキマが少なくお手入れしやすい
ラクするーシンク
- 段差をできるだけなくしたスキマレス設計。「スゴピカ素材」で、傷や汚れに強い
- ゴミが集まりやすく捨てやすい形の網カゴ。目皿も取り外して洗える
《タカラスタンダード》シンクの奥まで水を流す
らくエルシンク
- シンク奥に段差があり、汚れた水は奥まで流れ、逆流しにくい構造
- ステンレスの一体成型で継ぎ目がなく掃除しやすい
《トクラス》排水口の両サイドからスムーズに排水
奥までシンク
- 排水口の左右に溝をつくり、水の流れをスムーズにする「奥スルーポケット」
- なめらかな形状で、ゴミを捨てやすい網カゴ
リフォマガ2023年7月号掲載
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