勝手に比較!住宅の設備・建材まとめてみました!~便器の除菌機能編

汚れや臭いの原因を退治

トイレの汚れや臭いの原因の一つは「菌」。主要トイレメーカーの除菌・消臭機能をチェックしよう。



除菌機能があるトイレを選べば
掃除の時間や手間を大幅に短縮できる

一見きれいに見えるトイレ。実は見えない菌が付着し、汚れや臭いの原因となっている。除菌することで、黒ずみなどの汚れが発生しにくくなり、臭いも抑制できる。日々のお手入れの手間暇を大幅に削減できるのだ。

今回は、主要トイレメーカーである3社について紹介。各メーカーとも様々な工夫で、除菌・消臭機能を実現している。メーカーごとに、便器、便座、ノズルなど除菌ができる場所や、どのように除菌するかの要素が異なる。提案する前に、それぞれのメーカーの機能や特徴についておさえておこう。

除菌機能があるトイレは、対応している機種が限定されている。上位機種であるため、便フタの開閉や便器の洗浄が自動で出来る非接触の機能もついてくる。除菌機能を求める施主は、衛生意識が高い方も多い。提案する際は、一緒に非接触の機能についても説明できるようにしたい。



便器の除菌機能のポイント

  • トイレの汚れや臭いの原因の一つは「菌」
  • 除菌すれば便器が汚れにくくなり、臭いも抑えられる
  • メーカーごとの機能や特徴について知っておく
  • 除菌機能があるトイレは対応機種が限られる



便器のプラスα消臭機能いろいろ

においきれい(TOTO)

トイレの1日の使用時間を学習し、よく使用する時間帯の約1時間前から作動する。トイレの臭いを「においきれい」カートリッジで集めて脱臭する。


エアシールド脱臭(LIXIL(INAX))

便器鉢内に2つの気流を発生、循環させて脱臭させる。鉢内からあがってくる臭いを気流がキャッチし吸い込む。その後、内部の活性炭フィルターで脱臭し、鉢内に吹き出す。


ナノイーX(パナソニック)

退出後、自動的にナノイーX※1を1回あたり最大60分放出する。ナノイーXは、スチームより微細なので、繊維の奥まで入り込んで、臭いの原因物質に働きかけ、高い脱臭効果を発揮する。

※1ナノイー(nanoe)とは、結露させて集めた空気中の水分に高電圧を加えて生成されるイオンのこと。ナノイーにはOHラジカルが大量に含まれており、空気中の菌・ウイルス・アレル物質の抑制などの効果を発揮する。



3社比較 部位別便器の除菌機能いろいろ

《TOTO》次亜塩素酸を含む水で除菌

便器内、便座裏先端、ノズルを「きれい除菌水※2」で除菌する。

便器きれい……便器使用後や8時間使用しない場合、「きれい除菌水※2」のミストを自動的に吹き付けて除菌できる。

便座きれい……トイレ使用後に「きれい除菌水※2」を便座裏の先端部分にふきかけ、汚れをしっかり漂白・除菌する。

ノズルきれい…使用後に「きれい除菌水※2」でノズルの内側も外側も自動洗浄する。

※ 2 きれい除菌水は、水道水に含まれる塩化物イオンを電気分解して作られる次亜塩素酸を含む水。


《LIXIL(INAX)》イオンの力で除菌

「プラズマクラスターイオン※3」で、水のかからない便器裏や便器内の隅々まで丸ごと除菌できる。一緒に臭い原因菌も除菌。臭いも抑えられる。ノズルは「ノズル除菌」で除菌。銀イオン水でしっかり洗浄し、菌の繁殖を防げる。

※ 3 プラズマクラスターは、シャープ株式会社が開発した空気浄化技術のこと。プラズマクラスター、Plasmacluster はシャープ株式会社の商標。


《パナソニック》オゾンで除菌

退出約3分後に輪じみが気になる便器の水際部分やノズルを中心に「オゾン水」を自動的に散布し、除菌できる。オゾン水は薬品を使わず水から生成。時間が経つと元の水に戻るので環境への負荷が小さく、医療や調理の現場などでも使われている。



リフォマガ2023年3月号掲載

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