背伸びしなくてもサッと手が届く
手の届かない吊り戸棚はデッドスペースを生みやすい。手も目も届く場所に無駄のない収納をプランニングしよう。
リフォーム後も吊り戸棚は本当に必要?
用途にあったアイレベル収納の提案を
キッチンの吊り戸棚は、使い勝手が悪く、デッドスペースになりがち。高い位置にある上に奥行きがあるため、うまく使えないという悩みは多い。多くの場合、リフォームによりフロアキャビネットの収納力がアップし、断捨離も進む。まずは、吊り戸棚が必要かを検討しよう。
吊り戸棚が必要なお客様には、使い勝手をよくするために、アイレベル収納を一緒におすすめしたい。アイレベル収納とは、視線の高さにあり、簡単に手が届く位置にある収納のこと。吊り戸棚下に設置した水切り棚や、一時的な仮置きスペース、頻繁に使う調味料や調理器具を収納したりなど、用途は様々。また、棚そのものを手動や電動でアイレベルまで昇降させる昇降棚タイプもある。
しかし、便利そうだからといって、アイレベル収納をやみくもに設置しても無駄になってしまう。作業効率を考え、どのようなものを収納したいのかをしっかりヒアリングをしてプランニングに臨もう。
アイレベル収納のポイント
- アイレベル収納=手が届きやすい位置にある
- まず「吊り戸棚が必要か」否かを確認する
- 吊り戸棚を使いやすくするには、昇降棚がおすすめ
- 「アイレベル収納の用途」をヒアリングする
アイレベル収納とは
視線の高さにあり、簡単に手が届く位置にある収納のこと。一番使いやすい高さである吊り戸棚の下あたりをアイレベルゾーンという。
画像提供/パナソニック
【知っておこう!】アイレベルゾーンに窓がある場合
窓に向かってキッチンを設置している家は多い。窓からの光を遮らずに設置できるアイレベル収納があることを覚えておきたい。「窓用」とうたっているものは既存の窓にも設置できるタイプが多く、リフォーム向きの商材だ。
▲窓用ドレスアップウォール(TOTO)
用途別 アイレベル収納いろいろ
収納力や作業効率を上げるアイテムを紹介
《吊り戸棚の使い勝手UP》
ソフトダウン・ウォールユニット(パナソニック)
収納棚を軽い力(手動)でアイレベルまで引き下ろせるから、必要なものがすぐ取り出せる。
電動昇降ウォールユニット(パナソニック)
スイッチ操作(電動)で棚を上げ下げできる。出し入れがスムーズにできるので、カウンター周りがすっきり片付く。
《水切り・仮置きスペースに》
アイエリアボックス・水切りカウンタータイプ(クリナップ)
補助カウンターとしても便利な水切り棚。ステンレス製の水受けトレーも付いている。
クイックパレット(LIXIL)
仕上げに使う食材やよく使う小物を仮置きすれば、調理スペースが広がる。作業効率がグンとアップ。
《調味料・調理器具など小物収納に》
クイックポケット(LIXIL)
引き出しを開け閉めしなくても調味料の出し入れができるので、リズムを崩さず調理できる。アルミ製。
マグネット収納 どこでもラック(タカラスタンダード)
マグネットで付けたり、外したりが簡単。ワークトップに物を置かずに済むので、作業スペースが広くなる。
リフォマガ2023年1月号掲載
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