勝手に比較!住宅の設備・建材まとめてみました!~床下収納編

見えないデッドスペースの有効活用

空間を狭めることなく、収納スペースを確保できる一方、しっかり考えないと使いにくい収納になったり、カビが発生したりしてしまうことも。収納計画も一緒に考えよう。



狭スペースでも収納力アップ
適材適所の収納計画を

「収納家具を置くスペースがない」「収納できずに床に置きっぱなし」そんな悩みを解決できるのが床下収納だ。デッドスペースになりがちな床下空間を利用しているため、住空間を圧迫せずに収納場所を増やせる。

床下点検口も兼ねて、キッチンに設置されているケースが多いが、洗面室やリビングなどでも設置可能だ。食料品を保存する目的のほか、長期保存のできる日用品や季節ものなど、使用頻度が少ないものを保管するのに向いている。

一方で、デメリットも理解しておきたい。床下の温度は安定せず、湿度も高くなりやすいため、カビ対策が必要。また、かがんで出し入れをするので、重たいものは身体に負担がかかるため不向きだ。フタのタイプによっても出し入れのしやすさが異なるので気をつけたい。うまく使えれば大きな収納力を活用でき、便利な収納スペースになる。事前に収納計画を考えておくとよいだろう。



床下収納のメリット&デメリット



収納庫のタイプ

【フタ】

1. 自立タイプ

バネの働きで軽い力で楽に開閉できる。フタを置いておくスペースは不要。


2. 外せるタイプ

フタを取り外せるので作業がしやすい。フタを置いておくスペースが必要。

写真提供:パナソニック


【形状】

1. 固定タイプ

収納場所が固定されており、キッチン以外の場所にも設置できる。


2. スライドタイプ

収納庫が左右にスライドするので、1つ分の間口で倍の収納量が確保できる。

写真提供:大建工業



床下収納の使い方

【キッチン】長期保存できる飲食物(缶詰、漬物保存食、非常食調理器具)に

  • 湿気対策が必要
  • 用途に合わせ容量を選ぶ
  • 重たいものは小分けにするなど、出し入れしやすい工夫を

写真提供:LIXIL


【リビング】日常使いしないもの(カーペット、雛人形など季節ものアルバム防災グッズ)に

  • 畳1畳分を収納にすることで目立たない
  • 自動開閉タイプは負担がすくなく便利

写真提供:大建工業


【洗面室】日用品のストック(洗剤、シャンプー類掃除用品トイレットペーパー)に

  • 水まわりで使う洗剤などのストック品保管に
  • ストック管理はケースなどで分類しておくと便利

写真提供:パナソニック



床下収納「お悩みあるある」を解決 !

“湿気がこもる、カビが生える”

➡防カビ仕様がおすすめ

収納ボックスに防カビ剤を添加し、カビの発生・生育・繁殖を抑制する

写真提供:パナソニック


“大家族で荷物がぱんぱん”

➡スライド式がおすすめ

開口サイズはそのままに、倍の収納量を確保できる

写真提供:永大産業


“床下収納から冷気が入ってくる”

➡断熱タイプがおすすめ

床下からの冷気や、すきま風の侵入を抑える

写真提供:大建工業


“2階にも収納を作りたい”

➡浅型タイプがおすすめ

床下の狭い2階の部屋に適した浅型タイプのものを選ぼう

写真提供:LIXIL


“開けると臭う‥”

➡換気や中身の見直しを!

湿気がこもるので時々換気すると良い。取り出して洗えるタイプは衛生的。入れっぱなしになっている中身にも注意

写真提供:LIXIL



マンションでもあきらめない!
小上がり収納ユニット

マンションなど、床下に設置するのが難しい場合には、小上がり収納を用いるのも手だ。取り出しやすい引き出しタイプもあるので、使用頻度の高いものでも出し入れが楽。収納スペースを増やすだけでなく、空間を緩やかに区切ったり、腰掛けとして利用したりと用途が広がる。

写真提供:パナソニック

写真提供:永大産業



リフォマガ2022年4月号掲載

年間購読(毎月15日発行・購読料8,800円)のお申込はコチラ

バックナンバーのご購入はコチラ

リフォマガのご案内はコチラ

リフォマガ

『リフォマガ』は、株式会社リフォーム産業新聞社が発行する現場担当者向けの情報誌です。 リフォーム営業マンに役立つ営業テク、現場調査の方法、商品情報を発信します。 雑誌『リフォマガ』は毎月15日に発行。年間購読料8,800円。(税込・送料込)

0コメント

  • 1000 / 1000