花粉や梅雨の時期に出番が多い室内物干し

「天吊り」「昇降式」「壁式」の3タイプ

需要が高まっている「室内物干し」ですが、その背景には、共働き夫婦の増加や、花粉や大気汚染が気になるようになったなど理由はさまざまです。共働き家庭の場合、仕事の帰りが遅く屋外に洗濯物を干せないこと、一人暮らしの女性宅では、防犯意識の高まりから下着類などを室内に干したいなどのニーズから、室内物干しへの人気が高まっています。

室内物干しは、大きく分けて「天吊りタイプ」「昇降式タイプ」「壁式タイプ」の3タイプがあります。

天吊りタイプは、天井からフックが付いたポールがぶら下がっているタイプです。ポールが取り外し可能で、普段の生活の邪魔になりません。2つ設置すれば物干し竿かけにもなります。最大重量は約8㎏なので大量の洗濯物には向いてません。

昇降式タイプは、天井に竿が設置されており必要な時に、竿を引き下げて使用するタイプです。大量の洗濯物をかけることが可能で、電動式の商品もあります。使わない時は竿を収納できるため邪魔になりません。しかし、他のタイプに比べるとコスト高です。

壁式タイプは、壁に取り付けた物干し機器に洗濯物を掛けるタイプで、収納式もあります。壁や窓際で干せるので洗濯物が乾きやすく、窓付近の一部分だけ使用するので圧迫感が少ないのが特徴です。施主自身が施工することができる簡易タイプもあります。



商品選びのポイント

重さと洗濯動線を考える

どのくらいの洗濯物を干す可能性があるのか、家族構成や生活スタイルを考慮し選びましょう。また、洗濯機から洗濯物を運んでくる動線を考え、どこに設置すれば一番干しやすく、便利かを確認しておくと良いでしょう。



1分間で理解する室内物干し


チェック! 室内物干しの主要3タイプ


トレンド

室内物干しが一般化するに従い、使用方法にも変化が見られます。夏の暑い時期や冬の寒い時期には、ただ室内に干すためだけでなく、外に洗濯物を干す前に一度洗濯物をセットするために使われています。また、商品バリエーションが豊富になっています。ある一定以上の負荷がかかるとポールが外れる商品も登場。万が一子どもがぶら下がっても天井が落ちることがないようになっています。



リフォマガ2021年6月号掲載

 

 

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