建物の印象がガラリと変わるデザインも 雨とい

樹脂製と金属製の2タイプ

「雨とい」は、屋根に降った雨水を集めて流す設備のことです。多くの住宅に設置されていながらも、注目されることが少ない存在ですが、デザイン面、機能面において、非常に重要な部分です。

雨といは、大きく分けて「樹脂製」と「金属製」の2タイプがあり、樹脂製が主流です。

樹脂製は、現場加工がしやすく金属性に比べて価格が安くなります。その反面、耐久性が低く、外気にさらされる雨といには「われ」「たわみ」「曲がり」「さび」「伸び・縮み」といった問題が発生します。熱に弱いため、夏はコーナー部分にわれが発生したり、冬は伸縮によりたわみが発生するケースもあります。しかし近年では、スチール芯入りの雨といもあり、たわみやわれにも強いものもあります。

金属製は、伸縮割合が低く割れやたわみといった問題が起きにくく、意匠性や耐候性が高い点も特徴の1つだといえます。デメリットとしては、樹脂製より高価な点、金属製のため、長期間の使用になるとサビが発生しやすい点があげられます。



商品選びのポイント

建物の印象をも変えるデザイン性

雨といの商品選びは、素材の違いに加え、デザイン性も重要になります。重視されることはあまりありませんが、実はどのようなタイプを選ぶかによって家の印象がガラリと変わるほど、建物のデザインに対する影響力が大きいのです。

デザイン上のポイントは「色」に加え、「形状」「吊り方」があります。雨といには底が丸い「丸型」と四角い「角型」があります。さらに、建物や屋根との一体感があるタイプを選ぶことが重要です。ちなみに、屋根の形状などに応じて、雨といを上から吊る場合と下から吊る場合があります。



1分間で理解する雨とい

チェック1 素材の違い


チェック2 形状の違い


チェック3 雨といの吊り方


トレンド

従来の雨といは、板金業者が現場で加工し、屋根に合わせて取り付けるものでした。樹脂や金属製品が登場し、現在のようにバラエティー豊かな商品があふれるようになってからは、デザイン性の高いタイプやカラーバリエーションが増え、施工がハンダレスとなって鉛不使用となるなど安全性も向上しています。



リフォマガ2021年4月号掲載

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