カバー工法にも最適 金属屋根


「ガルバリウム鋼板」の登場で屋根材の主流に

「金属屋根」といえば、かつて住宅では「トタン屋根」(薄い鋼板に亜鉛でメッキ仕上げした金属屋根)が主流でしたが、「ガルバリウム鋼板」と呼ばれるアルミニウム・亜鉛合金メッキ鋼板が登場すると、サビや腐食に対する耐久性が飛躍的に向上した金属屋根材としてトタン屋根に代わって使用されるようになりました。特にアスベストによる健康被害が注目されるようになると、アスベスト含有のスレート屋根を撤去せずに重ね葺きできる材料として爆発的に普及。新築でもリフォームでも需要が伸びて、近年ではスレートを抑えて屋根材の約半数を占めるまでになりました。また2016年には従来のガルバリウム鋼板にマグネシウムを添加して耐食性を高くした「次世代ガルバリウム」が登場しています。

ガルバリウム鋼板による重ね葺き(カバー工法)は美観や耐久性の向上のみならず、既存屋根の断熱性や遮音性がアップするというメリットもあり、屋根リフォームの主力となっています。メンテナンスの点では、10年~20年程度と、塗料の性能によって塗装サイクルに幅があります。



商品選びのポイント

金属特有の欠点を軽減する商品選び

今や金属屋根の主流となった「ガルバリウム鋼板」ですが、例えば雨音が気になる、直射日光で室内温度が上がる、キズがつくと錆やすいといった金属特有の欠点もあります。しかし、断熱材で断熱性や遮音性を高めたり、太陽光を反射する遮熱性鋼板にするなどの工夫でだいぶ軽減されています。錆に関しては、「次世代ガルバリウム」なら塩害地域でも安心して採用できます(耐食性が従来の3倍になり、海岸線より500m離れていれば使用OK)。



1分間で理解する金属屋根


チェック1 主な金属屋根の特徴


チェック2 ガルバリウム鋼板とは

鉄板を基材としてアルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%の合金でメッキした鋼板のこと。「GL鋼板」とも呼ばれている。1970年代にアメリカで開発された金属で、日本ではスレート瓦のアスベスト対策としてカバー工法に用いられるようになり人気が急上昇。2016年には従来のガルバリウム鋼板にマグネシウムを添加して耐食性を高くした「次世代ガルバリウム」が登場した。「次世代ガルバリウム」(SGL)は、海岸に近い塩害地域でも錆の心配をせず使用できる商品で、一般のガルバリウム鋼板では海岸より5㎞以上離れていないと品質補償されなかったものが、500m以遠なら補償されるようになった。


トレンド

金属屋根はさまざまな屋根形状にあわせて加工できるため、古民家再生の工事でも使われることが多い屋根材です。また雪解け水による雨漏れの心配が少ない上、雪が自然に落ちて雪下ろしの手間が省けるということで、雪の多い地域では新築住宅の屋根の他、茅葺き屋根の重ね葺き材としても採用されています。さらに金属屋根は他の屋根材では葺けない緩勾配の屋根にも使用できるメリットがあり、幅広く使用されています。



リフォマガ2021年3月号掲載

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