従来の石油給湯器より熱効率10%以上アップ
「エコフィール(高効率石油給湯器)」は、従来の製品より熱効率を10%以上向上させた石油給湯器で、これまで空気中に排出していた排熱を再利用することで、効率の高い給湯を実現しました。
約200℃の排熱を再利用することで、従来型の機器では17%あった排気ロスを5%に低減しています。これは、年間の灯油使用量に換算すると、4人家族の場合、従来品から79ℓも抑えられる計算になります。例えば灯油代金を98円/ℓとすると年間7700円の削減につながります。
また、給湯の効率化はCO2削減にも効果があります。従来であれば年間1560kgであったCO2排出量を年間1363kgに削減。これは、杉の木に換算すると約14本分ものCO2削減効果に値します。
エコフィールは水道直結型の他に、安価で導入したい場合や給湯の勢いを抑えて節水したい場合などに便利な貯湯式(2階で使用の場合は高圧力貯湯式)もあります。
商品選びのポイント
音の静かさと臭い対策を確認
商品選びのポイントは静音性です。従来の石油給湯器は稼働時に大きな音がしましたが、エコフィールは音を低減させる工夫がされています。商品ごとに違いがありますので、チェックしておきましょう。また、石油特有の臭いも気になるところですが、エコフィールは臭いを低減させる工夫をしていますので、臭い対策ができているかどうかも確認するポイントです。
1分間で理解するエコフィール
チェック!
▶従来品からエコフィールにするときの施工上の注意点
エコフィールにすると、従来品では発生しなかったドレン水が発生します。これを排出するための配管を新たに設置する必要があります。室内型の場合は床に穴を開けることになります。また、中和器と呼ばれる「一定時間の使用で必ずメンテナンスが必要になる部品」があります。一般的には5~8年で交換が必要になります。
▶「エコフィール」の仕組み
これまで排気とともに排熱していた約200℃の熱やエネルギーを上手に利用することで省エネを実現。排気ロスを5%にまで削減しました。
トレンド
エコフィールは、従来の製品より10%以上熱効率を向上させることで、年間で灯油79ℓ分の節約が可能になりました。石油給湯器につきものの燃焼音も低減化が図られており、現在では、通常の会話レベルを大きく下回る40db台の商品が出ています。また、石油独特の燃焼したニオイも低減させる工夫がなされています。
リフォマガ2021年3月号掲載
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