寒冷地での採用が多い
「金属サイディング」とは、ガルバリウム鋼板、アルミニウム合金塗装板、塗装ステンレス鋼板などの金属でつくられた外壁材のことで、軽量で耐久性に優れていて、さらに芯材にウレタンフォームが使用されているため断熱性が高く、特に北海道や東北など寒冷地で多く採用されています。
金属サイディングの大きな特徴となるのがその軽さです。外壁材が軽量であれば住宅への負担が減少し、耐震性を高めることが可能となりますが、「窯業系サイディング」と比較するとその重さは約3分の1から4分の1。一般的なモルタル壁との比較では約10分の1と、その違いは歴然です。軽量であることで施工性や運搬性にも優れており、既存の外壁の上に施工する「カバー工法」もあるなど、リフォームで利用しやすい特徴を持っています。
また、もうひとつの特徴が高い耐久性。水分を表面で遮断するので、特に凍害に強いのが特徴です。デザインの幅も広がり、本物の軽量タイルを張り付けた本物志向の商品もあります。しかし、窯業サイディングと比べると価格が高くなります。
商品選びのポイント
サビへの耐久性と断熱塗装の種類
商品選びのポイントは「サビへの耐久性」です。凍害には非常に強いのですが、素材に金属を使用しているため、塩害によるサビという懸念材料があります。そのことから利用する素材を工夫して、塩害に強い商品も登場しています。また、塗装の種類によって色落ちの程度が変わってきますので、塗装の種類もチェックしておきましょう。
1分間で理解する金属サイディング
チェック! 金属サイディングのセールスポイント
トレンド
サビに弱いといわれる金属サイディングですが、ガルバリウム鋼板が登場したことにより、耐食性が格段に向上しました。また、断熱性も向上しており、省エネに加え、CO2の削減にも貢献しています。デザイン面では、和洋折衷やシンプルモダンなど、さまざまな住宅に合う豊富なデザインのものが増えています。
リフォマガ2020年11月号掲載
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