部屋の印象だけでなく、快適さにも効果大 カーテン

断熱性や遮音性、プライバシー保護などの役目

カーテンは大きく分けると「ドレープ」と「レース」に分けられます。「ドレープカーテン」は厚地の生地で仕立てたカーテンのことで、ドレープのヒダは、部屋の断熱性を高めたり、室内外の音を和らげる遮音などの役目を果たしています。窓巾の1.5倍の生地で2山のヒダを作る「1.5倍ヒダ」よりも、2倍の生地を使って3山のヒダを作る「2倍ヒダ」の方が効果がありますが、価格は高くなります。

「レースカーテン」は薄手で、閉めていても外の景色が見えるカーテンです。一般的に日中閉めているため、外からのプライバシー保護の役目を担っています。効果の高さによってプライバシー1~3の段階がありますので、適切なものを選びましょう。また紫外線から内装材や家具、そして住む人を守る役目もあります。日差しが強い窓には紫外線カットの機能のチェックが必要です。



商品選びのポイント

デザインと機能の両面から検討する

カーテン選びはデザインと機能の両面から検討する必要があります。昇降式のシェードにするとデザイン性の高さに加え、上からの視線や日差しを遮ることができます。出窓や小窓にはデザインレースが人気です。

レースカーテンには一般的な織物の他、メッシュ生地の「チュール」や、ざっくりとした「ケースメント」、透け感がある「ボイル(シアー)」、自然派志向の「リネン」といった素材の違いを楽しめます。機能面では、昼間透けにくい「ミラーカーテン」や、昼夜透けにくい「遮像レース」など、さまざまな機能が充実しています。



1分間で理解するカーテン

チェック1 カーテンで覚えておきたい各部の名称

㋐ランナーレールについている開閉金具。穴の下端は「かん下」と呼ばれ、カーテンの長さを採寸する際、基準点となる。

㋑フックカーテンを天付けするときはレールを見せるAフック、正面付けの時はレールを隠すBフックを付ける(イラスト参照)。

㋒タッセルカーテンを束ねる布。ドレープの共布で作られるのが一般的。

㋓タッセルホルダータッセルをかける場合とタッセルロープをかける場合ではホルダーを取り付ける高さの位置が違うので注意。

㋔ウエイトロックレースの裾を折り上げずにウエイト(ロープ状の重り)を裾に巻き込む方法。


チェック2 カーテンの主な機能


トレンド

「裏地付き二重遮光カーテン」は、遮光だけでなく、断熱性、防音性に優れたカーテンとして人気があります。一般のカーテン地の裏に無地の遮光カーテンを合わせて縫い合わせているため、複層ガラスのように2枚の布地の間に空気層ができて、断熱や防音効果を発揮しているのです。さらに、遮光カーテンのごわついた手触りが馴染めなかったり、遮光の柄に好みのものが無いという場合にも、表地に好きな生地を使えるためおすすめです。


リフォマガ2020年11月号掲載


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