色が豊富でメンテナンスもしやすい室内塗料

家具や建具に合わせて自由にペイント

「室内塗料」は、色のバリエーションが豊富で重ね塗りや塗り分けなど自由度が高い内装材です。混色すればオリジナルの色を作ることができ、色の数は無限といえます。壁紙と違い、色を変えても境目に継ぎ目ができません。色を塗り重ねることもできます。また、塗料には艶の有無によるテイストの違いがあります。艶があるほど、汚れが落としやすいので、汚れやすい場所には艶ありを選ぶと良いでしょう。艶消しは、光の反射を抑えてくれるので、落ち着いた雰囲気にしたい場合におすすめです。

内装材として魅力的な塗装ですが、壁紙に比べると施工に手間と時間がかかります。作業に手間がかかるだけではなく、乾燥させるための時間も必要になります。そのため施工費も高くなる傾向にあります。一方、重ね塗りができるので、一部分の補修は容易にできます。リフォームの際も、重ねて塗れるので壁紙を剥がす必要がなく、廃材が出ません。



商品選びのポイント

安心・安全な塗料を

室内塗装の場合は、安心・安全な材料を慎重に選ぶ必要があります。揮発性有機化合物(VOC)含有量が少なく、安全性が確認されている塗料を選ぶことが必須です。

現在、シックハウスの原因となる化学物質に対して厚生労働省では、人が健康に住めるための目安となる室内濃度指針値(13物質)を公表していますが、そのうち塗料・塗装に関係する化学物質としては、現時点では建築基準法の対象としてホルムアルデヒドのみ規制しています。



1分間で理解する室内塗料

チェック1 VOCとは?

揮発性有機化合物のことで、トルエン、キシレン、パラジクロロベンゼンなどがあります。ホルムアルデヒドとともに、シックハウス症候群の関連性が指摘され、厚生労働省では、特定VOC(トルエン、キシレン、パラジクロロベンゼン)およびホルムアルデヒドの濃度指針を定めています。


チェック2 「F☆☆☆☆」とは?

平成15年の改正建築基準法施行により、建材(塗料)のホルムアルデヒド放散の等級表示がされることになりました。「F☆☆☆☆」マークの「F」はホルムアルデヒド、「☆」の数が多いほどより放散が少ないことを意味しており、その中で最も少ないものが「F☆☆☆☆」です。建材(塗料も含む)はホルムアルデヒドの放散量により、下記のようにFスターで分類されています。

F☆☆☆☆ :使用面積制限なし

F☆☆☆  :使用面積制限有り

F☆☆   :使用面積制限有り(F☆☆☆より使用面積は少なくなる)

マーク表示なし:使用禁止


トレンド

室内塗料は、かつては油性タイプが主流でした。独特のニオイに加えてホルムアルデヒドによる健康被害が問題視されるようになり、現在では水性タイプが主流となっています。最近では、DIYで壁紙の上から塗れる塗料や、塗ったところがホワイトボードやチョークボードになる塗料、塗るだけでヴィンテージ風にできるものなど様々な種類があります。


年間購読(毎月15日発行・購読料8,800円)のお申込はコチラ

バックナンバーのご購入はコチラ

リフォマガのご案内はコチラ

リフォマガ

『リフォマガ』は、株式会社リフォーム産業新聞社が発行する現場担当者向けの情報誌です。 リフォーム営業マンに役立つ営業テク、現場調査の方法、商品情報を発信します。 雑誌『リフォマガ』は毎月15日に発行。年間購読料8,800円。(税込・送料込)

0コメント

  • 1000 / 1000