初心者のための窓リフォームの現場調査~戸建て住宅での注意点~

リフォーム営業初心者のために、窓リフォームの現場調査について分かりやすく詳しく解説!窓リフォームのエキスパートを目指そう!



Point2 現地調査の注意点 ―戸建て住宅の場合―

戸建て住宅の窓リフォームは、マンションに比べて自由度が高いが、あくまで建築法規に準じて行う必要がある。防火、準防火地域などによる制限もある。現地調査時にはまず、既存の窓が網入りの防火窓であるかをチェックしよう。



1  足場の確認

窓の交換は室内側からの作業で完結する「カバー工法」が多くなった。但し、カバー工法でも雨戸がついている2階窓は注意が必要。雨戸が邪魔で作業できないからだ。(雨戸に干渉しない商品も出ている。「スマートカバー工法」YKKAP等)


足場が必要な場所

●2階以上でバルコニーがついていない窓の交換(窓カット工法)

●2階の横引き雨戸をシャッターに変更する等



2 新規シャッターは軒天に注意

雨戸からシャッターに交換する工事が増えているが、気をつけたいのが窓の上にシャッターボックスが収まるかどうかだ。シャッターによりボックスの必要寸法が異なるので確認しよう。必要寸法が足りない場合は軒天埋め込み、半埋め込みとなり、軒天開口工事が必要になる。特に2階の窓上は軒天に当たりやすいので注意が必要だ。



3 網入りガラスかどうかの確認

網(ワイヤー)入りガラスは延焼を防ぐ

防火・準防火地域で延焼ライン内にあり、防火シャッターが無い窓には網入りガラス(下の図の①と②)を入れる必要がある。欠点は熱割れしやすいこと。また防犯用と勘違いされやすいが網は簡単に破れるので気を付けたい。③の線入りガラスは昭和58年に防火基準の認定外となっている。現在は、網が入っていない防火窓も用いられている。


「網入りガラス」(①と②は防火設備用ガラス)



4 チェックポイント!!

「障子のみの交換」ができるサッシの確認方法

「障子のみの交換」は既存の窓枠からシングルガラス入りの障子を外し、新規の複層ガラス入り障子をはめるだけの簡単工事。但し障子交換可能な商品に限られる。(YKKAPフレミングシリーズLIXIL(トステム)アトモスⅡ)

▲矢印のシールからサッシの商品名と品番を確認


サッシサイズの確認方法

●サッシの寸法は、内法(うちのり)寸法を測る。

●幅と高さの他に対角線を測ると窓の歪みを推測できる。

●サッシの枠についているシールにサッシのサイズ呼称(注)が5ケタの数字で書かれている。

(注)例 07405=幅740mm、高さ500mm

建築図面や建具表に記載されているが、変更もあり得るため、実際についているサッシで確認する方が一般的だ。

▲「型番」から5ケタの数字を確認 6ケタある場合は階数も表示されている


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