初心者のための浴室リフォームの現場調査 Point4

リフォーム営業初心者のために、浴室リフォームの現場調査について分かりやすく詳しく解説!浴室リフォームのエキスパートを目指そう!



Point4 現況が在来浴室の場合の現調チェックポイント

既存が在来浴室の場合、次はユニットバスにしたいという例が殆どだ。ユニットバスを入れると、ひとまわり浴室が小さくなることを事前に説明しよう。また在来浴室からユニットバスに変更する工事では、トラップ(水を溜めて臭気が上がらないようにする)が2箇所になって、排水に支障が出ることがよくある。外部桝がコンクリート桝なら、トラップを外すだけですむことが多いので確認しよう。


チェック箇所はココだ!

●窓を再利用するか、交換するか

(壁際まで窓がある場合、ユニットの壁が少し窓に被ってくることを説明。)


採寸箇所

① 浴室内のサイズ(間口、奥行き、天井高)

② 浴槽の内寸(長手、短手、深さ)

③ 浴槽の外寸(長手、短手、またぎの高さ)

④ 窓の大きさと奥行

⑤ 窓の位置(浴槽上から窓下、天井から窓上、壁からの離れ)

⑥ドアのサイズ

⑦ 段差(洗面所床からドアの敷居、浴室床からドアの敷居)



1 壁を叩いて高基礎を確認

外壁の高基礎を確認するには浴槽まわりの腰より低い位置の壁を叩き、コンクリートやブロックの高基礎が入っているかどうかを音で聞き分けよう。目的は…

1)タイルをはつってユニット設置有効寸法を拡げられるかどうか判断する。

2)土台や柱の傷みを予測する。

1)の目的の場合、高基礎であれば、基礎を削ることはできない。

2)防水のために腰高(中には天井高まで)高基礎になっていると、漏水による木部の傷みの可能性は少ないと考えられる。(他にも窓回りやタイルのヒビから漏水したケースもある)



2 スイッチの位置で柱を確認

入口のドア横にスイッチがあれば、ドア枠からのスイッチの離れ寸法を確認しよう。100mm以上離れていたら、間に柱が入っている可能性が高い。柱が入っている場合、ユニットバスの扉幅が800サイズのものでは柱にぶつかるリスクがある。700サイズにするか、あるいは柱を撤去できれば撤去して扉幅を優先するかの検討を。



3 洗い場の水栓の上に窓があったら

このままの位置でユニットバスを入れると鏡やシャワーヘッドを取り付けられないため、一間窓なら半分に小さくするなど対策を考える必要がある。また、1616といった正方形のユニットバスを入れる場合、浴槽の位置を変更することで窓を小さくせずに解決することも。



4 タイルをはつって有効寸法を拡げる

1の確認で高基礎でなかった場合、タイル壁を下地ごとはつって設置スペースを広げる可能性も出てくる。イラストの場合、浴室の内寸が1620mmだった場合、タイル+下地の厚み部分が1面につき約40mm(両サイドで80mm)をプラスすると有効寸法が1700mmに広がることになる。但し、音だけの確認で高基礎の有無を判断する前に、図面があるなら断面図を確認しよう。

▲コンクリート高基礎が無い現場の例


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