熱や火に強い断熱材 ロックウール

高い断熱性と保温性、耐火性

「ロックウール」は、高炉スラグや玄武岩、その他の天然岩石などを主原料として加工した人造の鉱物繊維で、断熱材などに幅広く使われています。

加工性に優れ、さまざまな形に対応が可能です。湿気に強く、断熱性や保温性、耐火性、さらに吸音性も高い繊維です。ガラス繊維のグラスウールのように密度による商品の違いがないので商品選びがしやすく、耐火温度もグラスウールが600℃~700℃なのに対しロックウールは700℃以上の高温にも耐えられます。

ロックウール工業会によると、木造二階建て100平方メートル(約30坪)の天井・壁に使用するロックウールは約300平方メートル。建築費を2,000万円とした場合の材料費は、約20万円と経済性も高く、1%で済むようです。デメリットとしては、グラスウールと比べて重い点、曲げや引っ張りに弱い点などがあげられます。

「ロックウール」という名前から、アスベスト被害を出した石綿と混同されることがあります。しかし、石綿は天然の繊維で、ロックウールは人造の繊維です。石綿よりも繊維が太いなど、まったく異なるものです。



商品選びのポイント

施工方法をチェック

密度が多種類の中から選択するグラスウールと違い、ロックウールの密度は1種類に統一されています。また、吸水性が少ないことが特徴と言えますが、防湿層をしっかりと施工することが重要になります。



1分間で理解するロックウール


チェック!断熱材の種類と特徴


トレンド

ロックウールの歴史は古く、ヨーロッパでは1880年代から使用されていました。住宅断熱分野でトップシェアとなっています。

日本では1930年代に工業化され、以後、グラスウールと並んで、住宅の断熱材として欠かせない製品となりました。その吸音性も高く評価されており、防音室などの壁にも好んで使われています。

 

 

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