点検口を開けてすぐにわかるのは臭いだ。臭いで小屋裏や床下の状態を推測することができる。臭いが強ければ長い時間侵入するのは極力避けたい。臭いや微粒子を吸い込まないよう、必要に応じて防じんマスクやゴーグルをつけるようにしよう。
小屋裏点検
ドブ臭いアブラコウモリの糞
点検口を開けてドブ臭い場合はアブラコウモリが住み着いている疑いがある。2センチほどの隙間から入るため、被害に遭う家が多い。大量の糞をするため放っておくと天井板が傷む。点検では糞の微粒子を吸い込まないよう注意しよう。他にも小動物などの糞の臭いがすることも。天井裏から何かが歩く音がするという場合、害獣の可能性があるので潜入の点検は危険を伴う。専門業者に委ねるべきか検討しよう。
カビ臭い
カビ臭さの要因は
1.断熱材の下の防湿シートが破れている
2.雨が漏っている。
3.換気の状態が悪い。
カビ臭くなるまで湿気がこもっていると、木部に「腐朽菌(ふきゅうきん)」と呼ばれる白くベッタリしたものが付着することも。原因を解決した後、棟換気がなければ屋根工事の際に棟換気をつけるなどの対策を考える必要がある。
床下点検
カビ臭い
原因が湿気か水漏れによるものか、確認しよう。湿気が多くなる要因は①地面が露出していて地中の湿気があがっている。この場合、防湿シートを敷いて砂を撒く方法が有効だ。②基礎の換気口を物置などで塞いでいて湿気が滞っている。③問題のケースは床下の地面の方が基礎の外側の地面より低い場合だ。雨水が床下に流れ込むため常にしけっている状態になる。
下水のような臭い
床下の排水管から汚水が漏れ出しているかもしれない。床下の配管まわりの床が濡れているかどうかチェックしよう。また基礎の外側に埋設されている排水管から漏れていることもある。
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