教えて! 敏腕営業のスケジュール拝見
年間1億4000万円の肝は分業施主の性格まで細かく引き継ぎ
陽だまり工房(本社・岩手県奥州市)盛岡店 支店長代理 井上佳太さん
東日本大震災時に、大学進学のため関東へ。復興に関われなかった心残りから、地元での就職を希望し陽だまり工房へ新卒入社。
8年目を迎えた今春、盛岡支店の支店長代理に就任し、年間売上1億4000万円のプレイングマネージャーとして活躍。
分業制で現場訪問を減らす
分業制の同社では、進行中の現場監督に一任し、営業の現場訪問を減らしている。現場に必須で行くのは着工時と検査時。現場に自分がいないことによるトラブルを防ぐため、着工前に職人・現場監督・営業の三者顔合わせで入念に引き継ぐ。引き継ぎ資料をまとめて用意し、加えて施主の性格なども一言添えることで、注意点を全員の共通認識にできる。
施主には「何かあった際は自分(営業)に連絡してください」と窓口を明らかにしておくことで、不在でも混乱が起きない。
【井上さんのスケジュール】
商談から帰社の合間に現場立寄り・・・1
打ち合わせは多くても3件/日。なるべく同じ方面のアポイントで固める。商談・打ち合わせから帰社する際に、進行中の現場に顔を出して挨拶する流れが多い。
見積書はトリプルチェック・・・2
見積書は作成後、現場監督→支店長→エリアマネージャー(500万円以上)と提出前確認でミス防止。時間のかかる作業のため、井上さんは遅くとも3日前には完成させる。
ポイント
TODOに見積もり期限を入力し、時間を確保!
次回アポ必須、その場でメモ
商談時に次回アポを取るのは必須。スケジュール管理は手帳と全社共有のサイボウズOffice。商談時は手帳にサッと書き込み、iPadを出す手間のかかるサイボウズは、後から入力と使い分ける。
ポイント
全員の予定が見え、急なトラブルでも同じ方向に向かっている人に対応依頼できる
ショールーム活用で時短
移動時間削減のため、商談には全支店にあるショールームへ来訪を促す。商品の実物を見てもらえるうえ、往訪を減らせて効率的。
2つの会議で数字チェック
■支店会議
週1回/3~4時間程度支店全員・エリアマネージャー
見込みや進捗報告、追客進行の相談。普段の仕事では把握しにくい悩みなども見える。
■支店長会議
週1回/2時間程度全支店長・支店長代理・エリアマネージャー/zoom開催
見込みや目標確認など、数字に関する内容。
リフォマガ2022年8月号掲載
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