最新ドアで暮らしを快適に!
家の顔「玄関」のドアを美しくするリフォーム。最新ドアに交換すれば、美観だけでなく、利便性や断熱性など機能もアップする。
カバー工法で簡単に最新ドアへ交換
断熱ドアなら住まいの断熱性を向上
玄関ドアの交換は、カバー工法が主流だ。従来は、壁や床を壊してドア枠ごと交換しなければならず、大がかりな工事だった。カバー工法は、既存のドア枠に新しい枠をかぶせ、新しいドアを取り付ける。これなら、壁や床を壊さずに済み、1日で工事完了。費用も安く抑えられるため、顧客にすすめやすい。
カバー工法は、最新機能のドアに交換できる点もメリット。最新ドアは、利便性・断熱性・快適性などに優れている。
特に、施錠システムの進化が著しい。スマートキーと呼ばれ、鍵穴に鍵をささなくても施解錠でき、利便性が大幅にアップする。1ドア2ロックが採用されていたり、ピッキング対策にもなっていて、防犯性も上がる。
また、断熱ドアも登場。住まいの断熱では、窓断熱だけでなく、玄関ドアの断熱性も重要だ。地域の条件に適した断熱性能を備えたい。
ほかにも、窓がなく暗い玄関を採光できるドアに変えたり、湿気が気になるなら、風を通せるドアを選ぶとよい。ドアを変えることで、玄関の悩みを解決し、室内環境の改善にもつながる。
玄関ドアリフォームのポイント
- カバー工法なら工事は最短1日でOK
- スマートキーで利便性・安全性がアップ
- 断熱できるドアで室内の断熱性を高める
- 採光ドアで自然光が入り明るくなる
- 採風ドアで室内の風の通り道をつくる
- デザインも豊富家に合ったドアを選べる
【知っておこう!】玄関ドアリフォームの主流はカバー工法
最近の玄関ドアの交換工事は、主にカバー工法が採用されている。カバー工法は、工事もしやすくメリットも多い。ほかには「ドアだけ交換」や「塗装・シート貼り」などがある。現場の状況や予算などに応じてリフォームの方法を決める。
▲ノバリス(三協アルミ)
カバー工法では、既存のドア枠に新しい枠をかぶせる
【豆知識】1ドア2ロックは防犯の基本
1つのドアに2つの鍵を備えることを「1ドア2ロック」という。最新のドアは「1ドア2ロック」を標準装備。それだけでなく、こじ開けやピッキングの被害を受けにくい構造になっているものも。ドアを取り替えない場合でも、補助錠を付けたり、ドアノブを交換するなど、1ドア2ロックにする方法はある。防犯へのアドバイスも忘れずに行いたい。
▲リシェント(LIXIL)
最新玄関ドアの機能いろいろ
玄関ドアを最新のものに交換できることもカバー工法のメリットのひとつ。さまざまな機能を知って住まいにぴったりの玄関ドアを選ぼう。
《スマートキーシステム》
利便性アップ!
鍵穴に鍵をささずに施錠・解錠ができる。鍵を取り出さなくてもOKなものもあり、両手に荷物を持っていたり、子どもを抱いているときでも、鍵の開閉で困らない。
▲ノバリス e・エントリー(三協アルミ)
▲ヴェナート 顔認証キー(YKK AP)
▲リシェント玄関ドア カザスプラス(LIXIL)
《断熱ドア》
室内を快適に!
ドアの気密性を保ち、断熱材を使うことで断熱性能を高める。住まいの断熱は、居室だけでなく、玄関も断熱ドアにすると家全体の省エネ効果がアップする。
断熱ドアと普通のドアの構造の違い
▲ドアリモ(YKK AP)
《採光ドア》
玄関を明るく
採光窓付きのドアなら、外の光を玄関に取り込める。スリット型など窓の形もいろいろ。窓はドアのデザインの一部になる。ドアの袖やらんまをガラスにして採光する方法もある。
▲リシェント M27 型(LIXIL)
《採風ドア》
風の通り道を
玄関のジメジメが気になるのは風の通りが悪いから。採風できるドアは、風を通して、湿気や臭いがこもるのを防ぐ。風が抜けると住環境の改善にもつながる。
▲ノバリス(三協アルミ)
【ひとことMEMO】アウトセットで取り付け可能開き戸から引き戸へ
引き戸なら開閉のときに、ドアを横にスライドさせるだけ。大きな荷物を持っているときや、ベビーカーや車椅子でもスムーズに出入りできる。
引き込みスペースがあれば、アウトセットのカバー工法で、開き戸から引き戸への変更も簡単にできる。扉の開閉スペースが狭く困っている家にも喜ばれる。
▲ドアリモ アウトセット玄関引き戸(YKK AP)
引き戸には、玄関前のスペースを広く使えるというメリットも
リフォマガ2022年11月号掲載
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