塗る場所にぴったりの塗料を選ぼう
多種多様な外装塗料の種類。外装材の材質や状態にあわせた塗料を選ぶことが大切だ。カテゴリーに分けて比較すると特徴をつかみやすい。
外装リフォームに欠かせない「塗装」
特徴を活かした塗料選びで、住まいに適した提案を
外壁の塗り替えでは、どんな塗料を採用するかによって、かかる費用や、その後の耐用年数などに違いがある。
塗料は多くの種類に分類される。塗料の特徴を比較するには、「樹脂」「希釈剤(水性か油性か)」「硬化剤の有無(1液型か2液型か)」などカテゴリーに分けて考えるとよい。樹脂の違いは、主に耐久性に関わり、塗装後の塗装サイクルに違いがでる。耐久性の違いは価格の差でもあるため、施主にも理解してもらう必要がある。「水性か油性か」「1液型か2液型か」などは作業性に違いが出る。
付加機能をもった塗料などもある。現場の状況を確認するとともに、顧客の要望に耳を傾けて、納得のいく塗料選びを行いたい。
仕上げの印象の決め手になる色とツヤ
透明の塗料もある
【色付き塗料】
一般的な外壁に。いろいろな色を選べる
【クリアー塗料】
多色使いのサイディング外壁に。壁の色柄を残せる
(注)塗膜の劣化が進んだ外壁にはクリアー塗料は使えない
イメージが変わるツヤの有無
【ツヤ有り】
- 塗料の耐久性を重視したい
- 汚れがつきにくく、落ちやすい
「全ツヤ」「七分ツヤ」「五分ツヤ」「三分ツヤ」とツヤの程度を選べる
【ツヤ無し】
- 落ち着いた仕上がりにこだわりたい
- 和風住宅ではつや無しが選ばれる
- フッ素樹脂や油性塗料には「ツヤ無し」はない
(注)光の反射の角度でツヤの強弱に違いがあり、壁が平滑なほどツヤ感が強く出る。
比べてみよう!塗料のグレード
塗料には無機塗料と有機塗料がある。無機塗料は、無機物を配合した塗料で劣化しにくい。無機物と有機物を混合してつくられているため、ハイブリッド塗料と呼ばれることもある。
有機塗料は樹脂を含み、樹脂の違いが塗料のグレードになる。樹脂は紫外線による退色や変色などの劣化は避けられない。
リフォマガ2022年3月号掲載
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