室内を手軽にイメージチェンジできる装飾シート

施工性が高く使用範囲も広い

「装飾シート」は、塩化ビニルやポリエチレン、オレフィンなどを原料とし、模様や色をつけたシートです。内壁や建具などの表面に貼ることで、簡単に部屋のイメージを変えることができます。商業用に使用されることがほとんどでしたが、一般住宅のリフォームでも使用されるようになりました。

装飾シートの魅力は、施工性の高さと使用範囲の広さです。裏面には接着剤が付いており、シートを貼る部分の表面を洗浄し、シートを貼り、大きさに合わせてカットします。施工がとても簡単です。万が一、中に空気が入って失敗しても、シートをはがしてやり直すことができます。

一般住宅での使用範囲としては、内壁、キッチン面材、建具、バスルーム、窓などあらゆる場所で可能です。木目が印刷されたシートは、ドアの両面に張り付け、金具を一新すれば、見た目は新品同様です。また、耐水性の高いシートを利用すればバスルームにも使用できます。しかし、凹凸がある部分には、空気が入り込むため使用が難しいと言えます。



商品選びのポイント

使用場所や目的に合ったタイプを選ぶ

また、防犯性を高めたい場合は、窓に半透明のシートを使用しましょう。内部が見えにくい擦りガラスになり、ガラスも割れにくくなります。貼った所がホワイトボードや黒板になるシートもあります。使用する場所と目的に合わせてシートのタイプを選ぶようにしましょう。



1分間で理解する装飾シート


チェック! こんな場所にも使える装飾シート

【キッチン】

キッチンの扉をキッチンカウンターに合わせた木材の色にしたり、ステンレスのようにメタリックにすることも可能。


【浴室】

耐水性の高いシートは、バスルームの壁面にも使用できる。ただし、タイル張りは、目地部分に凹凸があるので×。


【窓】

貼るだけで外部から窓ガラスを割れにくくする効果がある。半透明タイプを使用すれば、簡易な擦りガラスとなる。


【家具】

壁面やドアだけでなく、家具に張ることでも、部屋のデザインの統一性をはかることが可能。出窓に貼ることも〇。



トレンド

装飾シートは、これまで商業用のシートとして、看板や内装などに使用されてきました。そのため、デザイン、カラーのバリエーションが豊富で、1000種類以上あるといわれています。また、ニーズの多様化から、さまざまなタイプが登場しており、シート表面に金箔や鉄サビなど本物の素材を貼り付けたタイプなどがあります。壁面のデザインアクセントとして使用されているようです。



リフォマガ2021年3月号掲載

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