新たな空間を手軽に増やせる
洗濯物を干したり、リビングの延長として使用したり、ニーズに合わせてプランニングできる。
パーツを組み合わせて
暮らしに合った使いやすい空間に
「サンルーム」とは、日光を取り入れるために、屋根や壁の一部をガラス張りにした部屋のこと。主にリビングの掃き出し窓に隣接して設置される。
室内と庭をつなぐ解放的な空間がつくれ、天候を気にせずに洗濯物が干せる場所としてはもちろん、リビングスペース、子どもやペットの遊び場、趣味の空間など、さまざまな用途に使うことができる。
テラス屋根に、ガラス窓や入り口のドアなどパーツを組み合わせて簡単に設置できる「テラス囲い」は、短工程・低コストで設置が可能だ。
サンルームは用途に合わせて囲いのタイプや床納まり、屋根材などが選べる。窓やドアの開口部にもさまざまなバリエーションがあり、使用目的に応じてプランニングできる。
カラーもアルミ色だけでなく、木目調など住まいの外観に合わせられる。雪の多い地域でも設置可能なタイプもある。しかし、ガラス張りのため、夏は暑く、冬は寒くなりやすいので対策が必要だ。また、建ぺい率に問題はないかも事前にチェックしよう。
サンルームのポイント
- 洗濯物干し場、リビングの延長、遊び場など使い方はさまざま
- 用途に合わせて囲い、床納まり、屋根材や開口部のタイプを選ぶ
- テラス囲いは後付けで簡単に設置できる
- 積雪地域には積雪対応商品を
- 夏の暑さ、冬の寒さ対策が必要
【知っておこう!】床納まりのタイプ
床納まりのバリエーションは主に3種類。室内の段差が少なく、リビングの延長としても使えるデッキ仕様、インナーデッキ仕様が人気だ。
デッキ仕様
デッキに頻繁に行き来する場合に便利。
土間仕様
土間に設置するタイプ。庭とサンルームの行き来がスムーズに。
インナーデッキ仕様
サンルームを広く使える。
画像提供/ LIXIL
【豆知識】夏の日差し対策も忘れずに
ガラス張りで日当たりがよいため、夏は高温になりやすい。日差しを遮るなど、暑気を逃す工夫をしよう。
対策例
- 屋根材には、ポリカーボネートなど遮熱性の高いものを使用する
- 日よけ、ロールスクリーン、カーテンなどで日差しを遮る
- 換気扇やエアコンを付ける
- 窓やドアを開放し、暑い空気を逃す
サンルームのタイプ いろいろ
《ルームタイプ》ガラスなどで周りを囲うタイプ
開放感がありながら、室内の延長のような安心できる空間に。腰壁タイプなら外からの視線もほどよく遮る。
■ソラリア(YKK AP)
▲折戸を開けばフルオープンに
■エクシオール 暖蘭物語(腰壁タイプ)(LIXIL)
《オープンタイプ》正面や側面がないので開放的
屋外の心地良さと開放感を満喫できる。庭への行き来もしやすい。
■スマーレ オープンテラスタイプ(三協アルミ)
《ルーム+オープンタイプ》ルームタイプに軒をプラス
拡張した屋根で軒下空間ができるので、雨が吹き込みにくい。
■エクシオール ジーマ(軒プラスタイプ)(LIXIL)
《テラス囲いタイプ》コストを抑え、後付け設置も簡単
洗濯物干し場などにぴったり。採風などの機能も充実している。
■サニージュ(LIXIL)
《バルコニー囲いタイプ》バルコニーの全部か、一部を囲む
バルコニー空間を有効に利用できる。開口部のバリエーションも豊富。
■ソラリア バルコニー囲い(躯体式)(YKK AP)
リフォマガ2024年1月号掲載
0コメント