リフォーム営業初心者のために、床リフォームの現場調査について分かりやすく詳しく解説!床リフォームのエキスパートを目指そう!
Point2 戸建ての床現調
床リフォームのタイミングはフローリングの場合10~15年と言われるが、施工後30年以上たつ例も少なくない。床組の工法も様々なので、まずは床下地の構造を確認しよう。
1 床組みの工法<在来工法の場合>
根太工法(捨て貼りなし)
根太の上に直接仕上げ材を張る工法。根太間隔が洋室でも455ミリピッチである事が多い。床下の湿気で仕上げ材まで傷んでいることも。床下からの冷気が室内まで入り込む。
根太工法(捨て貼り工法)
床下地合板(厚み12ミリ)を受けるために、幅45mm高さ60mmの根太をピッチ303mm毎に設ける床組み。根太と仕上げ材の間に下地合板がサンドされている。
剛床(ごうしょう)工法
根太レス工法ともいう。根太を設けず、厚みのある下地合板(24ミリ以上)の上にフローリングを施工する床組み。最近の主流になっている。
2 床鳴りの種類
フローリング自体が擦れ合う
比較的新しい床で発生するのが、フローリング材が擦れ合う音。季節により床材が伸縮することで起こる。
床下地とフロ-リング材の間に隙間
床下地と仕上材との間に隙間が生じることで起こる。樹脂などを隙間に注入してたわみを無くす方法がとられる。
束や根太など、床を支える木材が鳴る
原因は様々だが、シロアリ被害の場合も。床下を確認しよう。束の調整、材料を交換する、ビスで揉む等、原因に応じ対処。
3 床の劣化がおこりやすい場所
よく人が通る場所に劣化がおこりやすい。例えば階段の降り口など。窓際は日焼けによる劣化が多く、表面が色あせたり、ささくれたりする。また水回り、特にキッチンの床は油と水はねで傷みやすい。現調時に、その家の問題点を把握した上で適切な床材を提案しよう。
4 段差・敷居の有無を図面に書き込もう
段差
リフォーム時に要望が多いのがバリアフリー化だ。既存の段差は例え小さくても図面に書き込むようにしよう。畳の部屋の段差は畳の厚さによって差があるので、必要があれば畳を上げて畳の厚みも測って書き込もう。気をつけたいのが、過去に増築をしたことがある場合だ。つなげた部分に段差が生じている場合は構造上段差を解消できないことが多い。
敷居
敷居がある場所や立ち上がりも図面に書きこもう。建具の下にある敷居を床リフォームの時にどうするのか、確認する必要があるからだ。敷居が13ミリ以上立ち上がっていれば、12ミリ厚さのフローリング材の重ね張りをするのに好都合だ。敷居の立ち上がりが少ない時は6ミリや3ミリの薄いフロアー材を重ね張りするといった具合に仕上げ材を選定するためにも必要な情報となる。また敷居を取って床を張り替え、バリアフリーにする場合、建具下のあきが大きくなることにも注意しよう。
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