その図面、NGです!~帯に短し、たすきに長し…な間取り~Vol.9

一級建築士事務所スマイリズム堀野和人さんのコラム。今回チェックするのは4LDK、延床面積100平方メートル程度の東接道の間取りです。今回は限られた空間に要素を詰め込みすぎて中途半端になってしまった…そんな間取りをチェックしてみます。


今回チェックする図面はコレ!


NG1 玄関収納の配置を再検討しよう

玄関土間から使える下駄箱、シューズクロークがあるのはよいが、いずれも玄関ホールからは使えない配置だ。玄関土間が出しっぱなしの靴であふれる可能性が高く、ごちゃごちゃになりそうで推奨できない。再検討しよう。


NG2 1階のトイレはお客様用でもある

来客時に出入りしにくい位置にトイレが配置されている。出入り扉も引き戸のため、音や臭いなどが漏れる恐れがある。1階のトイレはお客様も使い、第2のリビングとも呼ばれる。プライバシーへの配慮が欠かせない。


NG3 上框は分割せず直線の方がよい

限られた玄関スペースを、上框を2方向に分割することで有効に活用しようとしているが、それぞれの辺長が短いため、使いにくく見栄えもしない。辺長が短い場合は無理に分割せず、一本物の上框を斜めにした方が使いやすく見栄えもする。


NG4 狭い和室はシンプルな方が汎用性が有る

和室はA.客間 B.個室(寝室)C.リビングスペースの補完等の用途で使われる。この場合、AやBには狭く、また独立しているので、Cでもない。広縁等をつけた工夫は良いが、狭い空間には要素を詰め込まず、シンプルに広い畳敷きの部屋とした方が汎用性がある。


NG5 キッチンの配置を動線から考えよう

キッチンは、日当たりがよく明るい位置に配置されているが、その奥にあるダイニングが若干暗い。又、キッチンの横に食卓をつなげた配置のため、キッチンの動線が長く不便になっている。食卓を階段方向にずらせれば通路が確保できるが、その余裕がない。


NG6 扉は壁がある方が納まりやすい

2階の子供室(10.5帖)を将来的に2室に分割する計画の場合、このままであれば、出入口扉同士の干渉が予想される。扉は壁があると納まりやすいので、出入口扉の間に1m程度の間仕切り壁を事前に入れておいた方がよい。


NG7 見栄えも収納効率も良くないWIC

出入り口横に斜めに壁を立てて、無理やり間仕切った感の強いWIC。見栄えが悪く、収納効率もよいとは言えない。クローゼットスタイルにした場合と、使いやすさ、収納量などを比較検討すると良い。


NG8 ダブルベッドは壁につけて配置しない

ダブルベッドは、シングルベッドと異なり2人で使用するため、両側から昇降できるように通路を確保して配置する。シングルベッドの場合でも、壁から100mm程度放して設置すると、ベッドメイキングがしやすい。いずれも壁にぴったりとつけた配置はNG。


NG9 階段の有効高さに気を付けよう

階段の真上に部屋、物入れがあるので、階段昇降時に頭をぶつけてしまいそうだ。収納は床からでなく、吊り物入れにするべきである。部屋の直下にあたる部分(階段1~3段目)は再検討が必要だ。

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