節水効果は手洗いの6分の1~10分の1
内閣府の消費者動向調査(2019年)によると、食器洗い機の普及率は約3割で、緩やかに伸びています。
家事の負担を軽減することから共働き世帯を中心に普及しはじめた食器洗い機ですが、節水効果が大きいことも普及に拍車をかけました。少量の湯を循環して効率よく洗うため手洗いより6分の1から10分の1の水量で洗えるようになりました。
食器洗い機のタイプを設置場所で大きく分けると「卓上型」と「ビルトイン型」があります。「卓上型」はキッチンカウンターの上に置くタイプで、手軽に設置できるメリットがあります。「ビルトイン型」はシステムキッチンに埋め込まれているタイプで、シンク下に入る「シンク下タイプ」とキャビネットになっている「キャビネットタイプ」があります。シンク下タイプには容量が大きい食洗機は入りません。後付けの場合はシステムキッチンの奥行を確認し、カウンターの奥行が650mmに満たない場合は600mmタイプの機種を選ぶようにします。
商品選びのポイント
家族数などで容量を検討
ビルトインタイプの食器洗い機は、深さにより「深型」と「浅型」があります。1回で洗える容量の違いがあり、「深型」は約60Lで目安は6人分の食器類が洗えます。「浅型」は約40Lで5人分、幅が60センチの大型では約57Lで7人分という機種もあります。
一般的に家族数で選ぶことが多いのですが、1食ごとに洗うか、1日分をまとめて洗うかのライフスタイルによっても必要な容量に違いが出てきます。また、フライパンや鍋のような大きなものや、高さのあるグラスなどを洗うという場合は少人数でも容量が大きい機種が適しています。
1分間で理解する食器洗い機
チェック1 家族の人数に適したサイズの目安は?
チェック2 食器洗い機で洗えない食器一覧(一部)
アルミ製食器:洗うと白くなり変色する
銀製食器:変色する
クリスタルガラス:表面が白くにごる
カットガラス:割れることがある
漆塗り製品:漆がはがれる恐れある
耐熱表示のない樹脂製食器:変形する
トレンド
かつては、大型で音もうるさいと言われていた食器洗い機も、コンパクト化、静音設計が進み、タイマー機能や汚れに応じたコース設定など、さまざまな機能が増えました。例えば洗浄機能では、粒子の細かいスチームが汚れに浸透し、柔らかくなったら一気に洗い流す「スチーム機能」、省エネ機能では、食器の量や室温などを自動で感知して水温調整や乾燥時間を調整する「エコナビ機能」などがあります。
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